高齢化の進む日本で介護に関するニーズはつきません。
昨今の在宅介護を支える専門職のひとつにケアマネージャーがあります。
介護を必要とする利用者や家族と話し合い、訪問看護やデイサービス、ショートステイといった各種サービスを紹介し組み合わせて、生活を組み立てていく役割をもっています。
生活に密着した女性ならではの視点が活かせる職種と言えるでしょう。

ケアマネージャーになるためには、試験を受けることが必要になってきます。2018年以降から受験資格が変更となっているため注意が必要です。
その資格とは、看護師・保健師・介護福祉士等の受験資格となる国家資格をもち、その資格の仕事に5年以上勤め、働いた日数が900日以上であることです。
介護業界で働き受験を考えるのであれば、介護福祉士の資格が必要になります。
介護福祉士の資格を取得するには3年以上デイサービスや老人ホーム等で介護職として働き、さらに指定の施設での実務者研修を受け、試験に合格しなければなりません。
それからようやくケアマネージャーの試験を受けることができるのです。

介護へのニーズは多様化し、質の向上が求められています。
そのためより多くの知識と経験が資格取得に必要となっていることが分かります。
そのため資格保持者は他の介護職者と比べて待遇も良くなってきます。
さらにより利用者や家族の要望を考え叶えるための仕事ができ、やりがいも出てきます。
介護業界で働くのであれば、取得したい資格のひとつではないでしょうか。

ケアマネージャーの仕事は、学校を卒業してすぐにできるものではありません。
従って、将来的にケアマネージャーになることを視野に入れて職に就く必要があります。
そして、ケアマネージャを目指している人におすすめの職種とそうでないものがあるのです。

ケアマネージャーは地域で実際に高齢者ケアを担当している人を、研修して育てるという考え方で行われている専門職です。
養成対象者は医師、看護師、介護福祉士などの医療・福祉分野で働く専門職や、相談援助業務、介護業務に携わる人々です。
それも、現場の経験が5年以上あり、業務に従事した日数が900日以上あることが受験資格者になります。
2000年の介護保険制度がスタートするまでに試験が行われて資格者が誕生しましたが、看護師や医師などの本業を持った人が多く、ケアマネージャーとして働く人は30パーセントほどだったようです。
ケアマネージャーを目指すのであれば、医療や福祉の専門職などに1度就職して経験を積んでいきましょう。

次に、ケアマネージャーに向いている人について説明します。
ケアマネージャーの仕事は利用者や家族との面談調査や相談事、関係機関との連絡調整があり、直接間接に人と接する機会が多い職業です。
人とかかわることが好きだという人でなければ、仕事にやりがいを持てなくなるでしょう。
また、それだけでなくデスクワークもケアマネージャーの大切な業務です。
毎月定期的に介護保険の限度額の計算や、介護給付費請求のためのレセプト作成など細かな作業も行わなければなりません。
身近な話題を持ち、話しのキッカケが作れて聞き上手な人、そして、世話好きな人はこの仕事が適任だといえるのです。